召(漢字)

普及版 字通 「召(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 5画

(異体字)
24画

[字音] ショウ(セウ)
[字訓] まねく・めす

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
人+口。人は上から降下する形。口は祝詞を収める器の(さい)。祝して霊の降格することを求める意で、招きに応じて霊が降りてくることを「昭格」という。格の初文は各。夂(ち)は足より降下する意で、字の形象は召と同じ。周初の召公は皇天尹大保とよばれる聖職者で、その召を金文では(しよう)としるす。祝告し、酒を供えて、霊をよぶ意である。〔説文〕二上に「召は(よ)ぶなり」、字条三上に「は召すなり」とあって互訓の初文は乎。鳴子板を以て神をよぶ意の字。「昭格」は金文では「各」に作り、神霊の降格を迎えて拝する形。金文に召公の字をに作ることから、召公の家がそのような聖職者であったことが知られる。

[訓義]
1. まねく、神をまねく。
2. めす、人をめす、めしよせる、よぶ。
3. 詔と通じ、つげる、神のお告げ

[古辞書の訓]
名義抄〕召 メス・ヨバフ・ヨブ・マネク

[声系]
〔説文〕に召声として詔・・昭・招など二十二字を収める。神を招格する召の声義を承けるものが多い。

[語系]
召dizjiまた招・詔・昭tjiは声義近く、みな神をよび、神意をとうことに関している。

[熟語]
召按召禍召還・召見・召呼召貢召試召取召集召対・召致・召・召拝・召発召辟・召募・召問召諭
[下接語]
駅召・応召・劾召・急召・挙召・君召・檄召・採召・賞召・宣召・馳召・徴召・独召・赴召・聘召辟召・募召・誘召・礼召・連召

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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