ぎん‐えい【吟詠】
〘名〙
※菅家後集(903頃)詠楽天北
三友詩「只嫌
吟咏渉
二歌唱
一、不
レ発
二于声
一心以思」
② 詩歌を作ること。また、その詩歌。
※
田氏家集(892頃)中・題舎弟玉大夫詩巻「不
レ似何兌吟詠艱、珊瑚処処有
レ声寒」
※
俳諧・
去来抄(1702‐04)
修業「魯町曰『俳諧の基とはいかに』去来曰『詞にいひがたし。凡
(およそ)吟詠する物、品あり。歌は其(基)也〈略〉』」
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デジタル大辞泉
「吟詠」の意味・読み・例文・類語
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普及版 字通
「吟詠」の読み・字形・画数・意味
【吟詠】ぎんえい
詩歌をうたう。吟咏。魏・康〔琴の賦〕是の故に之れを復して足らざれば、則ち吟詠して以て志を肆(の)べ、之れを吟詠して足らざれば、則ち言を寄せて以てを廣む。字通「吟」の項目を見る。
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世界大百科事典(旧版)内の吟詠の言及
【詩吟】より
…吟詠(ぎんえい),朗詠(ろうえい),朗吟(ろうぎん)などとも呼ぶが,吟者の中には,漢詩の訓読を吟じることを〈詩吟〉,琵琶歌の中の和歌や漢詩の訓読が独立したものを吟じることを〈吟詠〉,俳句・今様・新体詩・散文詩などを吟じることを〈朗詠〉と称して区別している者が多い。旋律は,日本語の詩歌を読み上げる際のイントネーションが強調されたもので,旋律の骨組みは同形でも詩の情感を吟じ分けることが吟者に要求されている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」