吹物(読み)フキモノ

デジタル大辞泉 「吹物」の意味・読み・例文・類語

ふき‐もの【吹(き)物】

雅楽で、管楽器のこと。しょう篳篥ひちりき弾き物打ち物に対していう。
ガラス細工あめ細工など、息を吹き込んでふくらませる細工物

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「吹物」の意味・読み・例文・類語

ふき‐もの【吹物】

〘名〙
① 雅楽で、笛・笙(しょう)篳篥(ひちりき)などの管楽器。また、その楽器での演奏。
※宇津保(970‐999頃)楼上下「ふき物・ひきものあてて給はす」
② 強く息を吹き込んでふくらませ、いろいろの形に仕上げる細工物。ガラス細工・飴(あめ)細工などをさす。
※歌舞伎・忠臣蔵形容画合(1865)「飴細工の吹物(フキモノ)と違って」
③ 金属を溶かし、鋳型に流し込んでつくる器物
病牀六尺(1902)〈正岡子規三五「是位な大きなフキ物は珍しいと言ふ事である」

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