呈蓮寺(読み)ていれんじ

日本歴史地名大系 「呈蓮寺」の解説

呈蓮寺
ていれんじ

[現在地名]上田市中央北二丁目

上田城の北東、房山村新田ぼうやまむらしんでんにある。浄土宗。本尊阿弥陀如来。寺伝に建久年間(一一九〇―九九)曾我十郎祐成の妾虎御前の開基と伝える。虎御前は曾我兄弟の死後落飾し、諸国の霊場を巡拝し、ついに信州善光寺に詣で、帰途しばらく佐久郡落合おちあい(現佐久市大字鳴瀬)にとどまり、草庵を結び、のち小県ちいさがた郡に移り、太郎たろう山麓眉間林みけんばやし一宇を建立し、虎立山菩提院祐成寺と名付け、兄弟の菩提を弔ったと伝える(上田町誌)

なお寺伝に、応永年間(一三九四―一四二八)に鎌倉光明寺の僧一誉上人俊厳がきて、伽藍を再建、当寺中興の開山としたが、道路険阻で信徒の参籠困難のため、永享五年(一四三三)布教の便を図り、現在の場所に移し、宝池山九品院呈蓮寺と改めたと伝える(上田町誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android