和泉元秀(読み)いずみ もとひで

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「和泉元秀」の解説

和泉元秀 いずみ-もとひで

1937-1995 昭和-平成時代の能楽師狂言方。
昭和12年7月18日生まれ。9代三宅藤九郎の長男。昭和18年山脇和泉家の養子となり,和泉流19代をつぐ。平成3年和泉流現行254曲の完演を達成。シェークスピアの「じゃじゃ馬ならし」を狂言にしたてイギリス上演するなど,新作狂言の上演や海外公演も多数おこなった。重要無形文化財(総合指定)保持者。平成7年6月30日死去。57歳。東京出身。本名は山脇保之。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の和泉元秀の言及

【和泉流】より

…宗家は代々山脇和泉と称し,元宜の後,元永・元信と継ぎ,元知の代に名古屋へ移住,元政・元喬・元貞・元業・元賀と継ぎ,明治時代になって元清が東京へ移住,元照・元康と継いだが中絶した。芸統は弟子家によって支えられ,1943年に三宅藤九郎の長男保之が19世宗家を継ぎ,79年和泉元秀と改めて今日に至っている。弟子家には,元宜の代以来の野村又三郎家・三宅藤九郎家,三宅家の弟子であった野村万蔵家などがあるほか,明治以後名古屋に残っていた宗家の弟子たちが狂言共同社を結成して現在も活動している。…

※「和泉元秀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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