和泉石(読み)いずみいし

精選版 日本国語大辞典 「和泉石」の意味・読み・例文・類語

いずみ‐いし いづみ‥【和泉石】

〘名〙 大阪府阪南市付近から産する砂岩。大阪から九州にかけても分布する。青緑色または緑灰色を帯び、石質が硬く、石碑などに用いる。

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デジタル大辞泉 「和泉石」の意味・読み・例文・類語

いずみ‐いし〔いづみ‐〕【和泉石】

大阪府泉南地方に産する白亜紀の砂岩。緻密ちみつで緑灰色。墓石などに使う。

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世界大百科事典(旧版)内の和泉石の言及

【和泉山脈】より

…主脈の和泉層群と北の花コウ岩や酸性岩よりなる前山との間には岩質の差によって縦谷が発達している。和泉砂岩は和泉石とか青石とか呼ばれて石碑,灯籠,石垣などに用いられる。中央構造線は和泉層群の堆積前から第四紀まで四つの段階に分かれて動いた。…

【砂岩】より

…【徳岡 隆夫】
[石材]
 砂岩は,ヨーロッパやアメリカでは花コウ岩や大理石と並んで建築や装飾用石材として多用されているが,日本では,土木用材としてはともかく,見るべき建築用材は産しない。わずかに,群馬県多野郡吉井町の第三紀層から採石される多胡石という粗粒淡褐色の木目模様の石や,大阪府泉南郡阪南町付近の白亜紀層に産する緑灰色の和泉石などを数えるにすぎない。近年,インドのラージャスターン州東部の台地で採石される先カンブリア時代末から古生代初めにかけての砂質ケツ岩の,建築での使用が日本で目立つ。…

※「和泉石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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