普及版 字通 「咫(漢字)」の読み・字形・画数・意味
咫
9画
[字訓] あた・わずか
[説文解字]
[字形] 形声
声符は只(し)。〔説文〕八下に「中人の手の長さ寸、之れを咫と謂ふ。尺なり」とあり、夏尺十寸に対して周尺は八寸であった。咫尺とは極めて近い意。尺は腕首から先、指間を大きく開いた形。男は尺、婦人は八寸。わが国では「あた」といい、「八咫鏡(やたのかがみ)」のようにいう。
[訓義]
1. ながさの単位、八寸、あた。
2. わずか、ちかい、少ないもののたとえ。
3. 則のように、すなわちの意に用いる。
[熟語]
咫角▶・咫顔▶・咫見▶・咫書▶・咫尺▶・咫歩▶
[下接語]
一咫・行咫・退咫・天咫・法咫
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報