(読み)カナ

デジタル大辞泉 「哉」の意味・読み・例文・類語

かな【哉】[終助]

[終助]係助詞「か」の文末用法+終助詞「な」から》体言・活用語の連体形に付いて、感動詠嘆を表す。…だなあ。
「人の心は愚かなるもの―」〈徒然・八〉
「病雁の夜さむに落ちて旅寝―/芭蕉」〈猿蓑
[補説]上代の「かも」に代わり、中古以降に用いられた。近世以降は、連歌俳諧切れ字として用いられ、現代語でも和歌俳句などによく用いられる。

さい【哉】[漢字項目]

人名用漢字] [音]サイ(呉)(漢) [訓]かな か や
感動を表す助字。かな。「快哉善哉ぜんざい
[名のり]えい・き・すけ・ちか・とし・はじめ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android