出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
生没年は一説に1222―1289年。鎌倉中期の浄土真宗の僧。親鸞(しんらん)の門弟。常陸(ひたち)国河和田(かわだ)(茨城県水戸市)の人。『親鸞伝絵』にみえる大部(おおぶ)の平太郎(へいたろう)(1195―1261)の弟で、俗名を平次郎、同地の報仏寺の開基と伝える。親鸞の曽孫(そうそん)覚如(かくにょ)の行状を記した『慕帰絵詞(ぼきえことば)』には、1288年(正応1)冬に上洛(じょうらく)し、親鸞から伝えられた法義を覚如に教示したことがみえている。『歎異抄(たんにしょう)』にも名がみえ、江戸末期からその著者に擬せられている。なお、親鸞門弟のうちに、同名の常陸国鳥喰(とりはみ)に住した唯円(生没年不詳)がある。
[大桑 斉 2017年10月19日]
(草野顕之)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
1222~89.2.6
鎌倉中・後期の浄土真宗の僧。親鸞の直弟子で河和田(現,茨城県水戸市)の唯円と称される。親鸞の孫唯善(ゆいぜん)の師で,本願寺の覚如(かくにょ)から質問をうけたという。親鸞没後の異義の蔓延をなげき,親鸞の語録を集成して異義を批判した「歎異抄(たんにしょう)」を著したとされる。常陸国河和田の報仏寺は唯円の遺跡という。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
…1巻。編者は親鸞門弟の常陸国河和田の唯円(ゆいえん)。親鸞没後の真宗教団において,師説にそむく異端の発生を嘆き,誤りをただして正統を示し,念仏者の不審を明らかにしようとしたもの。…
※「唯円」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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