喃喃(読み)ナンナン

デジタル大辞泉 「喃喃」の意味・読み・例文・類語

なん‐なん【××喃】

[ト・タル][文][形動タリ]口数多くしゃべり続けるさま。「喋々ちょうちょう喃喃
「何か―と話しているものもある」〈花袋田舎教師

のう‐のう【××喃】

[感]
人に呼びかけるときにいう語。もしもし。
「―我をも舟に乗せて給はり候へ」〈謡・隅田川
軽い感動を表すときにいう語。ああ。
「―恐ろしい面や」〈虎清狂・鏡男

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「喃喃」の意味・読み・例文・類語

なん‐なん【喃喃】

〘名〙 (形動タリ) (「喃」はしゃべる音、またはしゃべる意) しゃべり続けること。小声でいつまでもしゃべっているさまをいう。「喋喋喃喃
菅家後集(903頃)詠楽天北三友詩「喃々嘖々如語、一虫一粒不飢」
※田舎教師(1909)〈田山花袋三一「何か喃々(ナンナン)と話してゐるものもある」 〔北史‐隋房陵王勇伝〕

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普及版 字通 「喃喃」の読み・字形・画数・意味

【喃喃】なんなん

低い声でくどくどいう。また、鳥の声。前蜀・貫休呉越春秋を読む〕詩 今日、雄圖何(いづ)くにか在る 野香徑、鳥喃喃す

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