嘆く(読み)ナゲク

デジタル大辞泉 「嘆く」の意味・読み・例文・類語

なげ・く【嘆く/×歎く】

[動カ五(四)]
ひどく悲しむ。悲しんで泣く。悲嘆にくれる。「身の薄幸を―・く」「友の死を―・く」
世の風潮などを憂えて憤る。慨嘆する。「現今世相を―・く」「倫理観喪失を―・く」
心にかなわぬことがあって、ため息をつく。嘆息する。
「君が行く海辺の宿に霧立たばが立ち―・く息と知りませ」〈・三五八〇〉
心から切に願う。哀願する。
「世の中にさらぬ別れのなくもがな千代もと―・く人の子のため」〈古今・雑上〉
[類語](1悲しみ傷心痛哭哀傷感傷慨嘆嘆き嘆き明かす嘆き悲しむ悲しむ愁えるかこたんずる悲嘆する愁嘆する痛嘆する嗟嘆さたんする嘆息する長嘆する/(2がいする慨嘆する慷慨こうがいする悲憤する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「嘆く」の意味・読み・例文・類語

なげか‐く【嘆く】

(動詞「なげく(嘆)」のク語法) なげくこと。
万葉(8C後)一七・四〇〇八「思ふそら 安くあらねば 奈気可久(ナゲカク)を とどめもかねて」

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