普及版 字通 「嘱(漢字)」の読み・字形・画数・意味
嘱
常用漢字 15画
(旧字)囑
24画
[字訓] たのむ
[字形] 形声
旧字は囑に作り、屬(属)(しよく)声。屬に連属するものの意があり、囑とは人に付託して己の意をつぎ行わせることをいう。〔玉〕に「付囑するなり」とあり、伝言し依頼することを嘱言という。
[訓義]
1. たのむ、ゆだねる。
2. ゆずる。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕囑 佐倍豆留(さへづる)、、志己豆(しこづ)なり 〔名義抄〕囑 ツク・アツク・サヘヅル・アツラフ・ユヅル 〔字鏡集〕囑 アツラフ・ツク・アツク・オキテ・ユヅル・オキテス
[語系]
囑・矚tjiokは同声。付嘱することを囑といい、著目することを矚という。屬tjiokは牝牡相連なる形。ゆえに屬に連及の意がある。
[熟語]
嘱委▶・嘱寄▶・嘱言▶・嘱謝▶・嘱授▶・嘱書▶・嘱托▶・嘱託▶・嘱致▶・嘱筆▶・嘱付▶・嘱咐▶
[下接語]
依嘱・委嘱・遺嘱・懇嘱・清嘱・付嘱
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報