嚮導(読み)キョウドウ

デジタル大辞泉 「嚮導」の意味・読み・例文・類語

きょう‐どう〔キヤウダウ〕【×嚮導】

[名](スル)
先に立って案内すること。また、その人。
道中師といいて其頃は旅行中の―と保護とを任とするものありし」〈露伴・風流魔〉
軍隊で、横隊隊列両端にあって整列行進などの基準となる者。
[類語]誘導先導案内引っ張る手引き導きガイド道案内先達露払い

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精選版 日本国語大辞典 「嚮導」の意味・読み・例文・類語

きょう‐どうキャウダウ【嚮導・郷導】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 人々の先頭に立って導くこと。指導すること。また、その人。道しるべ。
    1. [初出の実例]「先づ阮籍に逢うて郷導と為す 漸くに劉伶に就いて土風を問ふ〈橘正通か〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)
    2. [その他の文献]〔孫子‐軍争〕
  3. 軍隊で、部隊が縦隊編成の時に先頭と後尾(横隊編成の時には両翼)に位置し、整頓、行進などの基準となる人。
    1. [初出の実例]「中隊長は号令を下すに先だち通常嚮導の行進目標を示すものとす」(出典:歩兵操典(1928)第一四〇)

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改訂新版 世界大百科事典 「嚮導」の意味・わかりやすい解説

嚮導 (きょうどう)
Xiàng dǎo

中国共産党の機関誌。B5判,8~16ページ建て,上海広州武漢などで1922年9月から国共分裂直後まで約5年間になかば非公然で201期を発行。二全大会当時には,労動組合書記部機関誌《労動週刊》は発禁,理論機関誌《共産党》は停刊,《新青年》はきわめて不定期だったから,《嚮導》の果たした役割は大きい。主編は陳独秀,蔡和森が協力し,瞿秋白,彭述之,鄭超麟らの文章が多い。瞿秋白はまた中央機関誌《前鋒》(広州,1~3期,1923年7月~24年2月)をも主編した。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「嚮導」の意味・わかりやすい解説

嚮導
きょうどう
Xsiang-dao

中国共産党の機関紙。 1921年7月中国共産党が成立し,翌 22年1月発刊された党機関紙『先駆』に代って同年9月から党機関紙となり,27年頃まで刊行された。中国共産党の初代書記長陳独秀の主宰といわれ,週報として発行されたが,財政的窮乏や当局の弾圧などにより予定どおりに発行されなかったといわれている。

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