四品(読み)シホン

デジタル大辞泉 「四品」の意味・読み・例文・類語

し‐ほん【四品】

律令制で、親王位階の第四位
臣下の四位しい異称。また、四位に叙せられること。
「位―のあひだを越えず」〈太平記・一〉

し‐ひん【四品】

人の年齢による四つ区別。6歳以上を小、16歳以上を少、30歳以上を壮、50歳以上を老とする。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「四品」の意味・読み・例文・類語

し‐ほん【四品】

〘名〙 (「ほん」は「品」の呉音)
① 親王の位階の一つ。第四位にあたるもの。また、その位階につくこと。
令義解(718)公式「凡応叙。親王四品。諸王五位。諸臣初位以上」
② 四位(しい)の異称。また、四位に叙せられること。
※江吏部集(1010‐11頃)上・春日陪左相府東閣同賦逢春唯喜気「四品新袍応道貴、三宮猶帯是恩深」
平家(13C前)二「四品して、四位の兵衛佐と申ししをだに」

し‐ひん【四品】

〘名〙 年齢によって人を分ける四つの区別。六歳以上を小、一六歳以上を少、三〇歳以上を壮、五〇歳以上を老とする。
譬喩尽(1786)七「四品(シヒン) 人の四品也」

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