回雪体・廻雪体(読み)かいせつたい

精選版 日本国語大辞典 「回雪体・廻雪体」の意味・読み・例文・類語

かいせつ‐たい クヮイセツ‥【回雪体・廻雪体】

〘名〙 和歌一体幽玄体に属するもので、縹渺(ひょうびょう)とした雰囲気を有する和歌をいう。回雪。→行雲体(こううんたい)
※三五記(14C初か)鷺本「幽玄といはるる歌の中に、猶勝れて、薄雲の月を被ひたるよそほひ、飛雪の風に漂ふ気色の心地して、心詞の外にかげの浮かび添へらん歌を行雲廻雪の体と申すべき」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android