図無(読み)ずなし

精選版 日本国語大辞典 「図無」の意味・読み・例文・類語

ず‐なし ヅ‥【図無】

〘名〙 (形動) 途方もないこと。並はずれていること。また、そのようなものや人、あるいはさま。→ずない
※虎明本狂言・楽阿彌(室町末‐近世初)「あっそこ爰にて悪口すれば、尺八吹はずなしなり」
※改正増補和英語林集成(1886)「コノ シナモノ zunashi(ズナシ)ダ」

ず‐な・い ヅ‥【図無】

〘形口〙 づな・し 〘形ク〙 限度がない。程度が、かぎりない。とほうもない。なみはずれている。
※漢書列伝竺桃抄(1458‐60)陳勝項籍第一「図ない事をせうとすると知たぞ」
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)二「毎日毎日、づなく風のふいたことがあり申た」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android