国際マクロ経済学(読み)こくさいマクロけいざいがく(英語表記)open macroeconomics

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際マクロ経済学」の意味・わかりやすい解説

国際マクロ経済学
こくさいマクロけいざいがく
open macroeconomics

海外との経済関係を分析の対象に明示的に取入れ,これまでのマクロ経済理論を拡張してマクロ経済の動向やマクロ経済政策を開放体系で論じる経済学の一分野。オープン・マクロ経済学ともいう。おもに為替レート国際収支の決定に関する問題が扱われる。国内の金融政策財政政策は為替レートや金利を通じてその効果を国際的に波及させることになるが,通常の IS-LM分析を開放体系で論じたマンデルフレミング・モデルはその基本的な形態といえる。国際マクロ経済学の研究は,現実の経済状況と密接に結びついて発展しており,プラザ合意以降の為替レートの急激な変化に対して,為替レートの安定化政策やターゲットゾーン制の経済効果の研究が脚光を浴びている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android