土崎湊上酒田町・土崎湊下酒田町(読み)つちざきみなとかみさかたまち・つちざきみなとしもさかたまち

日本歴史地名大系 の解説

土崎湊上酒田町・土崎湊下酒田町
つちざきみなとかみさかたまち・つちざきみなとしもさかたまち

[現在地名]秋田市土崎港中央つちざきみなとちゆうおう一丁目・同西にし一丁目の各一部

上酒田町の南は太刀洗たちあらい川により新城しんじよう町に接し、下酒田町の北は東に善導寺ぜんどうじ小路、西に杉山すぎやま小路を隔てて永覚えいかく町に連なる。秋田氏時代の中心、穀丁湊こくちようみなと町の時庄内酒田しようないさかた(山形県酒田市)からの移住により開かれたと伝える。「梅津政景日記」慶長一九年(一六一四)一〇月二六日条に「最上よりかけおち者湊に罷有」との情報で政景が「湊ヘ参、様子尋候ヘハ、酒田町ニ居被申候由」とある。また同書寛永八年(一六三一)六月一四日条に「舟越より湊舟ニ御材木参候」「酒田町ニ請取由」とあり、両酒田町は慶長年間には新たな湊町に町割され、船着場もあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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