在国(読み)ザイコク

デジタル大辞泉 「在国」の意味・読み・例文・類語

ざい‐こく【在国】

都にではなく故郷にいること。在郷ざいきょう
江戸時代大名やその家臣自分領国にいること。→在府

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精選版 日本国語大辞典 「在国」の意味・読み・例文・類語

ざい‐こく【在国】

〘名〙
① 国もとにいること。その領分にいること。また、その領国。
吾妻鏡‐建久元年(1190)正月二九日「令発遣之士。令在国之輩」
源平盛衰記(14C前)四「目代(もくたい)師常在国(ザイコク)の間、白山中宮末寺に涌泉寺と云ふ寺あり」 〔後漢書‐光列陰皇后紀〕
② 江戸時代、大名が領分にいること。また、その領分。
浄瑠璃心中宵庚申(1722)上「はま松の一城主、浅山殿の御在国、町屋町屋の賑ひ商ひにたゆみなく」
夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第二部「西の在国をさして馬籠宿場を通り過ぎる屋敷方の中には」

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