地下の諸大夫(読み)ジゲノショダイブ

デジタル大辞泉 「地下の諸大夫」の意味・読み・例文・類語

じげ‐の‐しょだいぶ〔ヂゲ‐〕【地下の諸大夫】

四位五位官人で、清涼殿殿上てんじょうの間への昇殿を許されない者。

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精選版 日本国語大辞典 「地下の諸大夫」の意味・読み・例文・類語

じげ【地下】 の 諸大夫(しょだいぶ)

  1. 公家で、四位・五位であっても清涼殿殿上の間への昇殿の資格を認められていない者。
    1. [初出の実例]「今夜新女御可出給也、〈略〉乗車給之間民部卿左宰相中将通季立屏風几帳、内院殿上人、地下諸大夫、経蔵人者皆悉前駈」(出典:中右記‐元永元年(1118)正月二〇日)

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世界大百科事典(旧版)内の地下の諸大夫の言及

【地下】より

…(1)〈堂上〉に対する語で,清涼殿殿上の間に昇殿する資格を持たないこと,およびその人を指す。一般的には,蔵人を除く六位以下の官人,および四位,五位のうち殿上人の資格をもたない者(〈地下の諸大夫(しよだいぶ)〉)をいうが,本来は昇殿の資格がある者でも一時的にこれを奪われる場合があった。特に鎌倉末期以降に公家の家格が固定されると,位階官職に関係なく地下であり続ける者を生じ,堂上家以外の出身者は公卿となっても昇殿しない慣例となった。…

※「地下の諸大夫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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