地算(読み)ジザン

デジタル大辞泉 「地算」の意味・読み・例文・類語

じ‐ざん〔ヂ‐〕【地算】

《「じさん」とも》基礎的な算術足し算引き算。加減算。自算。
「―も子守片手に置き習ひ」〈浮・永代蔵・一〉

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精選版 日本国語大辞典 「地算」の意味・読み・例文・類語

じ‐ざんヂ‥【地算・自ジ算】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「じさん」とも ) 加え算や引き算などの初歩の算術。一説に、珠算に対して算木(さんぎ)を用いて計算するものとも、地上そろばんの玉を描いて行なう計算ともいう。
    1. [初出の実例]「Gizan(ヂザン)〈訳〉計算の最初のものである、加えること。例、Gizanuo(ヂザンヲ) ヲク」(出典日葡辞書(1603‐04))
    2. 「自算つよき人の、わりざんをならふを見るに、何とむづかしきさんなりといへども、たやすくなるものなり。じざんよはき人は、やすきさんもならひ得ることかたし」(出典:仮名草子・為愚痴物語(1662)五)

ち‐さん【地算】

  1. 〘 名詞 〙じざん(地算)

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