坂本 富岳(読み)サカモト フガク

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「坂本 富岳」の解説

坂本 富岳
サカモト フガク


職業
講談師

本名
坂本 忠一郎

別名
前名=桃川 小燕林,桃川 燕林(4代目),別名=坂本 中洲

生年月日
慶応3年

経歴
講談師・3代目桃川燕林に入門。小燕林、明治36年4代目燕林を名乗る。「大阪毎日新聞」に「西郷隆盛伝」などを数年間連載。怪談も演じた。44年訪欧を機に伏見宮貞愛から富岳の名をもらい坂本富岳と改名。大正元年にも外遊し「米国土産」などの新講談を聞かせ世界講談師と自称。一時坂本中洲とも号す。宮家で御前講談したことも著名。富岳座などを経営していた。得意の読み物は「赤穂浪士」「柳沢騒動」など。

没年月日
大正13年 7月1日 (1924年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「坂本 富岳」の解説

坂本 富岳
サカモト フガク

明治・大正期の講談師



生年
慶応3年(1867年)

没年
大正13(1924)年7月1日

本名
坂本 忠一郎

別名
前名=桃川 小燕林,桃川 燕林(4代目),別名=坂本 中洲

経歴
講談師・3代目桃川燕林に入門。小燕林、明治36年4代目燕林を名乗る。「大阪毎日新聞」に「西郷隆盛伝」などを数年間連載。怪談も演じた。44年訪欧を機に伏見宮貞愛から富岳の名をもらい坂本富岳と改名。大正元年にも外遊し「米国土産」などの新講談を聞かせ世界講談師と自称。一時坂本中洲とも号す。宮家で御前講談したことも著名。富岳座などを経営していた。得意の読み物は「赤穂浪士」「柳沢騒動」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「坂本 富岳」の解説

坂本富岳 さかもと-ふがく

1867-1924 明治-大正時代の講談師。
慶応3年生まれ。3代桃川燕林(ももかわ-えんりん)(桃川実)に師事し,明治36年4代燕林を襲名。44年伏見宮貞愛(さだなる)親王から富岳の名をもらい,改名。得意の読み物は「赤穂義士」「柳沢騒動」など。大正13年7月1日死去。58歳。本名は忠一郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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