埋木舎(読み)うもれぎのや

日本歴史地名大系 「埋木舎」の解説

埋木舎
うもれぎのや

[現在地名]彦根市尾末町

彦根藩主井伊家の庶士の屋敷地で、尾末おすえ町の禄高三〇〇石級の武家地の一画を占め、中堀に面する。名は一一代藩主直中の一四男直弼が天保二年(一八三一)父の死後一七歳のとき、部屋住みの身としてこの屋敷に入り命名。それ以前は尾末町御屋敷または北の御屋敷とよばれていた。井伊家では二代直孝以来、庶子は他家を継ぐか、家臣養子となるか、三〇〇石の宛行扶持での生活を余儀なくされるかであったが、直弼はけやき御殿で恵まれた日々を送っていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android