夏井廃寺(読み)なついはいじ

日本歴史地名大系 「夏井廃寺」の解説

夏井廃寺
なついはいじ

[現在地名]いわき市平下大越 石田

東に向かって延びる丘陵北側裾部に位置し、北側に東流する夏井川の沖積低地にあたる。標高六メートルを測り、磐城郡衙に比定される根岸ねぎし遺跡は約二〇〇メートル離れた南側丘陵上に位置する.水田中に八メートルに六メートルの楕円形盛土がみられ、上面に円形造出しの礎石が一基確認されていた。周辺水田より古瓦が多数検出されており、夏井廃寺塔跡として県指定史跡。現在まで六次にわたる発掘調査が行われ、当時の伽藍配置のおおよそが解明された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android