k個の文字a1,a2,……,akの和のn乗の展開には次式,
が成立し,これを多項定理といい,を多項係数と呼ぶ。ただし,Σによる和は,nを負でない整数p1,……,pnの和n=p1+p2+……+pkに分解するすべての場合にわたるものとする。k=2のとき二項定理という。多項定理の応用例を二つあげる。
例1 n=3,k=3のとき,
であるから,
(a+b+c)3=a3+b3+c3+3(a2b+a2c+b2a+b2c+c2a+c2b)+6abc
例2 (1+x+x2)6のx4の係数を求める場合には多項定理より,
であるから,
を満たすすべての負でない整数p,q,rについてのの総和が求める係数である。(2)によりq=0,2,4。それぞれの場合(r,p)=(2,4),(1,3),(0,2)ゆえ,よって求める係数は,
すなわち,x4の係数は90である。
執筆者:杉江 徹
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加