精選版 日本国語大辞典 「大仁」の意味・読み・例文・類語
だい‐にん【大仁】
だい‐じん【大仁】
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静岡県東部、田方郡(たがたぐん)にあった旧町名(大仁町(ちょう))。現在は伊豆の国市の南部を占める一地区。伊豆半島のほぼ中央、狩野川(かのがわ)中流に位置し、中伊豆の商工業の中心地。旧大仁町は1940年(昭和15)町制施行。2005年(平成17)伊豆長岡町、韮山(にらやま)町と合併、市制施行して伊豆の国市となる。伊豆箱根鉄道、国道136号、宇佐美(うさみ)大仁道路が通じ、国道414号線と交差、さらに修善寺(しゅぜんじ)道路、伊豆スカイラインも通じ、交通上の要衝をなす。中世狩野荘(しょう)の一部、江戸時代には幕府直轄地であった。地域北部の田中山地区、浮橋(うきはし)などの山間地は酪農が盛んで、約680頭の乳牛が飼育され、肉牛の飼育も行われている。また田中山ではダイコン、スイカ、平野部では米、イチゴなどの栽培も盛ん。商工業も盛んで、旭化成ファーマ(旧、東洋醸造)大仁工場、東芝テック大仁工場がある。東洋醸造は1920年(大正9)設立され、和洋酒、医薬品類を製造、1992年旭化成と合併した。国道沿いは中小工業地帯に変容しつつある。なお、1958年の狩野川台風では大災害を受けている。大仁温泉がある。
[川崎文昭]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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