大日堂祭堂(読み)だいにちどうざいどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大日堂祭堂」の意味・わかりやすい解説

大日堂祭堂
だいにちどうざいどう

秋田県北東部,鹿角市八幡平小豆沢の大日霊貴神社(おおひるめむちじんじゃ。大日堂)で 1月2日に行なわれる祭り。祭りの中心は,大日堂舞楽と呼ばれる舞で,養老2(718)年の行基による大日堂再建に伴い都からつかわされた楽人が奉納した舞楽に始まると伝わり,大里,小豆沢,長嶺,谷内の 4集落が担っている。各集落での舞楽行事のあと,夜明けとともに,総勢三十数人の能衆と呼ばれる舞手が行列して大日堂に向かい,まず社殿前で神子舞,神名手舞(かなてまい),権現舞を舞ったあと,社殿内の舞台で駒舞,烏遍舞(うへんまい),鳥舞,工匠舞,田楽舞,五大尊舞などの舞を奉納する。1960年までは,1月1日から 2日にかけての祭りであった。国の重要無形民俗文化財で,2009年に世界無形遺産に登録された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android