大江(町)(読み)おおえ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大江(町)」の意味・わかりやすい解説

大江(町)
おおえ

山形県中央部、西村山郡にある町。1959年(昭和34)左沢(あてらざわ)町と漆川(うるしかわ)村が合併して成立。町名中世の地頭大江氏にちなむ。西部一帯は朝日山地を源とする月布(つきぬの)川流域の山村で、最上(もがみ)川との合流点に発達した左沢は、江戸時代には最上川舟運の河岸があり、青苧(あおそ)、生糸などの集散地として発達した。JR左沢線の終点。国道287号、458号が通じる。農業は米作とリンゴ、ブドウなどの果樹栽培が中心。『最上川舟唄』の発祥地の碑が楯山公園(日本一(にほんいち)公園)にある。磐梯(ばんだい)朝日国立公園の一部で、舟唄温泉、柳川温泉、古寺鉱泉や大山自然公園がある。面積154.08平方キロメートル、人口7646(2020)。

中川 重]

『『大江町史資料』全16巻(1975~2001・大江町)』『『大江町史』全3巻(1984~1986・大江町)』


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