大部屋方式(読み)おおべやほうしき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大部屋方式」の意味・わかりやすい解説

大部屋方式
おおべやほうしき

一つの事業部の部や課の間の壁を取り去ったり,研究所における複数の研究チームを一つの部屋の中に同居させたり,役員個室を廃止して一つの部屋に配置する方式を総称していう。部所間相互の行き来が自由になり,コミュニケーション頻度が高まるために,セクト主義に陥りにくくなったり,研究所では他のチームの仕事が見えるために,それがきっかけとなって自らの研究へのヒントとなる,というような利点がある。しかし効果がはっきりと見えにくいことが導入をためらう主な要因となっているようである。

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