天塩川沿岸のアイヌ(読み)てしおがわえんがんのアイヌ

日本歴史地名大系 「天塩川沿岸のアイヌ」の解説

天塩川沿岸のアイヌ
てしおがわえんがんのアイヌ

近藤虎五郎著 「太陽」明治三一年一一月号掲載

解説 明治三一年七月、内務省土木技師の著者が北海道庁技師岡崎文吉らと河川視察のため石狩川遡行し、旭川から天塩川上流の剣淵士別に出て、そこから丸木舟河口の天塩に下った。記録はその後半、旭川からの五日間にすぎないが、六名の雇アイヌと生活を共にし、人煙まれな山中でアイヌコタンも訪ねた。文飾誤解の表現も見られるが、アイヌの能力と人柄には高い評価と共感を示している。開発の手が伸びる直前の天塩地方の記録。「新しい道史」五二。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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