天神講(読み)てんじんこう

精選版 日本国語大辞典 「天神講」の意味・読み・例文・類語

てんじん‐こう【天神講】

〘名〙
菅原道真命日に当たる二月二五日(あるいは毎月二五日)に行なわれる天満天神の祭。また、子ども組や寺子屋などでも行なわれた。天神祭
尺素往来(1439‐64)「天神講七座并詩歌続歌一千首、和漢聯句十百韵」
天神社縁日である各月の二五日を掛銭の徴収日とした頼母子(たのもし)講の一種大晦日に一年の決算をする。
日次紀事(1685)一二月「或伊勢講、天神講、観音講〈略〉等、年中結解計至大晦之」

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デジタル大辞泉 「天神講」の意味・読み・例文・類語

てんじん‐こう【天神講】

菅原道真の命日にあたる2月25日(あるいは毎月25日)に行われる天満天神の祭り。天神祭。

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世界大百科事典(旧版)内の天神講の言及

【学芸会】より

…展覧会,文化祭などと呼ぶこともある。古くは,江戸中期からの寺子屋での席書(せきがき),天神講など寺子の清書をはり出して展覧する行事があり,明治前半期の小学校では,就学の効果を示す目的から定期試験ののちに優等生に学習成果を発表させる行事が成立,普及し,やがて近隣の学校が共同して〈教育品展覧会〉を組織する場合があった。その後小学校での試験が廃止され,また就学率の上昇により児童数の増加をみるに至り,学校単位の〈展覧会〉が行われるようになった。…

【天神信仰】より

…また,水鏡天神は,道真が川の水に映った自分の衰えた姿を見て嘆いたという伝承に,飛梅天神は,梅に別れをおしんで配所に赴いた道真のところに梅が飛来したという伝承にもとづくという。なお,学問の神としての天神は,近世の寺子屋でもまつられ,2月25日に天神講と称して,子どもたちが集まって飲食したりする風習が各地にある。北野天満宮天満宮【村下 重夫】。…

※「天神講」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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