天袋(読み)テンブクロ

デジタル大辞泉 「天袋」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぶくろ【天袋】

押し入れ床脇とこわき上部に設ける袋棚。⇔地袋じぶくろ
[類語]押入れ物入れ地袋クロゼット

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精選版 日本国語大辞典 「天袋」の意味・読み・例文・類語

てん‐ぶくろ【天袋】

  1. 〘 名詞 〙 床脇や押入れの上部にある袋戸棚。⇔地袋(じぶくろ)
    1. [初出の実例]「天袋や納戸や箪笥の陰などから思わぬものが出て来た」(出典:雨の庭(1971)〈加賀乙彦〉)

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百科事典マイペディア 「天袋」の意味・わかりやすい解説

天袋【てんぶくろ】

床の間の脇の違棚上側に作りつけられる収納用の小戸棚のこと。地袋の対。袋棚ともいい,違棚・地袋とともに棚を構成する。小さな襖(ふすま)を用い,形式多種。現在では押入の上部にある棚のこともさす。

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家とインテリアの用語がわかる辞典 「天袋」の解説

てんぶくろ【天袋】

天井に接して作られる戸棚。元来は床の間の脇(わき)、違い棚の最上部に設けられたものをいったが、現在は押し入れの上部に取り付けられた戸棚をいうことが多い。

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リフォーム用語集 「天袋」の解説

天袋

部屋の上部、天井面に接してつくられる収納のこと。一般的には、和室の押入れ上部に設けられた戸棚のことで、高い所にあるため、頻繁に出し入れするものの収納には向かない。本来は、書院造りで、床の間の脇に設けられた違い棚の上部に付けられた袋戸棚のこと。天袋の床面底板にはケヤキアカマツなどの木目の美しい化粧板が用いられることが多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「天袋」の意味・わかりやすい解説

天袋
てんぶくろ

袋戸棚

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世界大百科事典(旧版)内の天袋の言及

【棚】より

…袋棚は床の間や棚の上方または下方に設けられる小戸棚で,引違いの戸襖が付く。上方を天袋といい,下方を地袋というが,違棚や袋棚は床の間,付書院とならんで和風住宅の室内装飾として最も重要なものとなった。違棚では修学院離宮の霞棚,桂離宮の桂棚,三宝院の醍醐棚が名高く〈天下の三棚〉と呼ばれる。…

※「天袋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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