天馬空を行く(読み)テンバクウヲユク

デジタル大辞泉 「天馬空を行く」の意味・読み・例文・類語

天馬てんばくう

天馬が空を自由に駆けるように、着想などが自由奔放であるさまにいう。

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精選版 日本国語大辞典 「天馬空を行く」の意味・読み・例文・類語

てんば【天馬】 空(くう)を行(ゆ)

天馬が空をかけるように、着想や行動などが自由奔放で、何ものにもとらわれることのないさまのたとえ。てんま空を行く。
※黒い眼と茶色の目(1914)〈徳富蘆花〉一「天馬(テンバ)(クウ)を行(ユ)く英霊活溌な師は」

てんま【天馬】 空(くう)を行(ゆ)

水籠(1907)〈伊藤左千夫〉「木綿ちゃんの行動は天馬(テンマ)(クウ)を行くが如くで」

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故事成語を知る辞典 「天馬空を行く」の解説

天馬空を行く

着想や手腕などが自由で、何ものにもとらわれることのないことのたとえ。

[使用例] おうがいりょう武者振りは、天馬空を行くと言った形で、その学識と読書とは十年も二十年も先に進んでいたのである[田山花袋*東京の三十年|1917]

[由来] 一四~一五世紀、みん王朝の時代の中国の文人りゅうていしんが、さっという詩人詩集に寄せた序文の中で用いたことばから。薩都剌の詩がぬきんでてすぐれているようすは、「お天馬の空を行くがごとし(まるで天界の馬が大空を駆け抜けていくようだ)」と絶賛しています。

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