デジタル大辞泉
「太郎」の意味・読み・例文・類語
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た‐ろう ‥ラウ【太郎】
[1] 〘名〙
① 長男の称。
※伊勢物語(10C前)六「盗みて負ひていでたりけるを、御兄人堀河の大臣、たらう国経の
大納言、〈略〉とどめてとりかへし給うてけり」
② 最もすぐれたもの、または最も大きなものに対して
敬称として添える語。「利根川」を「坂東太郎」というなど。
※清獬眼抄(12C末か)「七条北東洞院東中許洞院南焼亡。〈略〉世人号二次郎焼亡一也。太郎去年四月廿八日至二于大極殿一焼亡云云」
③ 物事の始めや、最初にあるものをさしていう語。
※
大乗院寺社雑事記‐文明一四年(1482)六月五日「英照得業初は二臈に
進奉、改
二廻請
一之間又成
二太郎
一者也」
※仮名草子・百物語評判(1686)四「獺
(をそ)の化けにし例なれば、太郎
(タラウ)も其の
一門なるべし。太郎
(タラウ)と云ふは
河辺に長じたる称にこそ」
⑤ ((二)が鯉料理で有名であったところから) 「
こい(鯉)」の異称。〔滑稽本・小野
譃字尽(1806)〕
※香具師奥義書(1929)〈和田信義〉香具師細見「此のタロウ(田舎者)はヒンネカ(金が無い)なぞと云ふ」
[2] 江戸向島にあった川魚料理屋、
葛西太郎(かさいたろう)の
略称。
※雑俳・柳多留‐
一六(1781)「太郎からびんのそそけぬ男出る」
たろ【太郎】
〘名〙 (「たろう(太郎)」の変化した語)
① ばかもの。馬鹿太郎。
※歌舞伎・七月二八曙(1773)上「『暮てから大らうじの楊弓場迄やって置ふ』『とふて市の側へ行に依てそんなら違わぬやふに』『
合点じゃ合点じゃ』『太郎じゃないかへ』」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
太郎〔漫画〕
細野不二彦による漫画作品。信用金庫に勤めるサラリーマンとプロボクサーの二足のわらじをはく青年の姿を描く。『ヤングサンデー』1992年第12号~1999年第41号に連載。小学館ヤングサンデーコミックス全24巻。第41回(1995年度)小学館漫画賞 青年一般部門受賞。
太郎〔ドラマ〕
NHKのテレビドラマ「少年ドラマシリーズ」の作品のひとつ。放映は1975年1月。原作:曽野綾子の小説『太郎物語・高校編』。脚本:松田暢子。出演:宇佐美豊、仲谷昇ほか。
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たろう【太郎】
沖縄の泡盛。酒名は、2代目当主の名にちなみ命名。一般酒。原料はタイ米、黒麹。アルコール度数25%。蔵元の「池間酒造」は昭和21年(1946)創業。所在地は宮古島市平良字西原。
出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報