夷守郷(読み)ひなもりごう

日本歴史地名大系 「夷守郷」の解説

夷守郷
ひなもりごう

和名抄」高山寺本は「比奈毛利」、東急本は「比奈毛里」の訓を付す。正倉院御物の天平勝宝年中(七四九―七五七)とされる庸布墨書に「越後国久疋郡夷守郷戸主肥人呰麻呂庸布壱段」とみえる。「大日本史国郡志」は「今物部西南有美守村、訓曰比太母離、即夷守之転」とする。「日本地理志料」は上夷守・下夷守の二郷に分れたとし、本郷ほんごう神田かんだ末野すえの(現中頸城郡三和村)長岡なおか横曾根よこぞね(現上越市)一帯にあてる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android