奈豆美比神社(読み)なづみひめじんじや

日本歴史地名大系 「奈豆美比神社」の解説

奈豆美比神社
なづみひめじんじや

[現在地名]志賀町安津見

安津見あづみ川右岸、安津見の集落背後の山中に鎮座祭神は豊玉毘売命。旧村社。「延喜式」神名帳羽咋郡の同名社に比定される。明暦二年(一六五六)の生宮由来明細(悟道平盛記録)によれば、天子姫君である奈豆美姫が桃の木船に乗って桃の浦もものうら(百浦)着岸、川を遡上して鎮座したという。中世以降、矢駄やだの加茂神社とともに賀茂かも庄の総社として仰がれ、能登国守護畠山氏や近世初期の領主土方氏の崇敬を受けたとされる。別当は万法院・成真坊・専照寺。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android