奠茶(読み)テンチャ

デジタル大辞泉 「奠茶」の意味・読み・例文・類語

てん‐ちゃ【×奠茶】

禅宗で、茶を霊前などに供えること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「奠茶」の意味・読み・例文・類語

てん‐ちゃ【奠茶・点茶】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。禅宗で、仏前または大衆に茶をたてて供すること。転じて、死者の霊前に茶を供えることをいい、そのときは奠湯と相前後して行なう。てんさ。
    1. [初出の実例]「上人銜訃欲家、一語聊将助奠茶」(出典空華集(1359‐68頃)二・送続芳紹侍者奔母喪且叙旧)
    2. 「奠茶(テンチャ)建仁寺の無徳和尚」(出典:太平記(14C後)三三)

てん‐さ【奠茶】

  1. 〘 名詞 〙てんちゃ(奠茶)
    1. [初出の実例]「奠茶 テンザ」(出典:書言字考節用集(1717)六)
    2. 「二宮の宮仕、役人を呼んで奠茶(テンサ)せしめ」(出典:諸国図会年中行事大成(1806)四月)

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