奥入鹿新田村(読み)おくいるかしんでんむら

日本歴史地名大系 「奥入鹿新田村」の解説

奥入鹿新田村
おくいるかしんでんむら

[現在地名]犬山市八曾はつそう十三塚じゆうさんづか高根たかねなど

北は今井いまい村、西は入鹿池、南は春日井郡野口のぐち(現小牧市)、東は美濃国可児かに郡に接する。寛文二年(一六六二)検地で高五二石余、田三町四反九畝余・畑一町五反八畝余。寛文一一年の戸数一二、人数七三(寛文覚書)。「徇行記」によれば戸数六五、人数二六八で約一〇〇年間に著しい増加をみるが、この背景には見取場の拡大が考えられる。同書に見取畑七畝余、享保八年(一七二三)改見取一町四反九畝余、天明五年(一七八五)改見取荒田七反とあり、「小高ノ村ナレトモ本田ノ外見取田畠又犬山附田畝ナト悉ク耕耘シ、其余力ニハ神尾新田同様山カセキヲシテ生産ノ助トス、風俗質僕ニシテ本業ヲ大切ニ守ル故、古ヨリ戸口馬ナトモ大キニ増シ、糞土足リ田圃ノ養ヒヨクトヽケル」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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