デジタル大辞泉
「女子」の意味・読み・例文・類語
おんな‐ご〔をんな‐〕【女子】
1 女児。息女。
「京にてうまれたりし―」〈土佐〉
2 若い女性。女。おなご。
「―ども呼びて床をとらせ」〈浮・諸艶大鑑・五〉
め‐な‐ご【女▽子/女▽児】
おんなの子。娘。
「上に姉、下京に妹をもってござる。両方に―がござる」〈狂言記・粟田口〉
め‐こ【女子】
女の子。じょし。
「さべき人の―、皆宮仕へに出ではてぬ」〈栄花・つぼみ花〉
おみな‐ご〔をみな‐〕【▽女子】
《古くは「おみなこ」》女児。また、一般に女性のこと。
「遂に―を生めり」〈雄略紀〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
め‐の‐こ【女子】
〘名〙
※書紀(720)継体元年三月(前田本訓)「女(メノコ)年に当りて績(をう)まざること有るは」
※書紀(720)皇極三年一一月(岩崎本院政期訓)「男(をとこ)女(メノコ)を呼(よ)ひて王子(みこ)と曰ふ」
じょ‐し ヂョ‥【女子】
〘名〙
① おんなのこ。むすめ。にょし。
※小学教授書(1873)〈
文部省〉「彼女子は
針仕事を能く致しますか。彼れは針仕事を上手に致します」
② おんな。婦人。婦女。女性。
※
花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉一〇「女子の
寄書あらんことを憚り」
※
面白半分(1917)〈
宮武外骨〉女に口髯なき
理由「男子にのみ鬚髯
(ひげ)があって女子
(ヂョシ)に其鬚髯が無いのは如何いふワケであるか」 〔詩経‐鄘風・載馳〕
おんな‐ご をんな‥【女子】
〘名〙
※
土左(935頃)承平四年一二月二七日「京にて生まれたりしをんなご、国にて、にはかにうせにしかば」
※大慈恩寺三蔵法師伝永久四年点(1116)四「南印度に女
(ヲムナコ)有り。
隣国に娉せらる」
にょ‐し【女子】
〘名〙
① 女の子。むすめ。また、女性。じょし。
※春曙抄本枕(10C終)
二五「はかせのうちつづきにょしうませたる」
※鯨船飛脚船艀共寸法帳(1751‐64)「乗方悪敷候に付、女子みしかくして航延申事也」
めっ‐こ【女子】
〘名〙 (「めこ(女子)」の変化した語) 若い女性。めこ。
※落語・御船の
戦争(1899)〈六代目桂文治〉「女々
(めめ)しきことを申す奴、承諾いたさん〈略〉女子
(メッコ)は嫌ひぢゃ」
おみな‐ご をみな‥【女子】
〘名〙 女児。また、一般に女性のこと。
※書紀(720)雄略元年三月(図書寮本訓)「麗(かほよ)きかな、女子(ヲミナコ)」
なご【女子】
〘名〙 女。娘。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「女子」の読み・字形・画数・意味
【女子】じよ(ぢよ)し
むすめ。〔礼記、曲礼上〕女子、許嫁して纓(えい)すれば、大故るに非ざれば、其の門に入らず、~已に嫁して反(かへ)れば、兄弟與(とも)に席を同じうして坐せず。字通「女」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報