如何程(読み)イカホド

デジタル大辞泉 「如何程」の意味・読み・例文・類語

いか‐ほど【如何程】

(副詞的にも用いる)
物事程度分量値段などを問う意を表す。どのくらい。「これは一つ如何程ですか」「如何程差し上げましょうか」
物事の分量や程度などが多い意を表す。また、「ても」「とも」などの語を伴って、逆接の意を強めるのにも用いられる。どれほど多く。「これまでの苦労如何程であろう」「如何程努力してもだめだ」
[類語]どれ程幾らいくばくいかばかりさしもあれほどあんななにほどかばかりこれほどそれほどさほどさのみさまでそれくらいこのくらいこれくらいこればかりこれっぽっちこれきりこれっきりこれだけこれしきそれしき満更まんざら必ずしもあながち一概にさしてさしたるそんなそのようそうしたそういうさようさもさもさもそうしかあまり大してなかなか取り立てて別段

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「如何程」の意味・読み・例文・類語

いか‐ほど【如何程】

〘名〙
① 物事の分量、程度、価値、値段などを疑い問う意を表わす。どれほど。どのくらい。
平家(13C前)二「是より〈略〉備前有木別所へは、いか程の道ぞ」
謡曲吉野静(1423頃)「判官殿はいかほどでこの吉野をば開かせられたぞ」
② 物事の分量、程度、価値などの数値が、限度のわからないほど多い意を表わす。どれほど多く。たくさん。どんなにひどく。
※とりかへばや(12C後)中「いかほど心ざしのなきにこそあらめ」
③ 分量、程度などを不定のままにいう意を表わす。これこれぐらい。どれくらい。
※三道(1423)「破三段に、三色の音曲いか程、急に似合ひたる曲風いか程と、音曲の句数を定めて、一番を建立するを、能作るとは申す也」
④ (条件を表わす表現を伴い、副詞的に用いる) どんなに…しても。どれほど…であっても。
※空善聞書(1489‐99)「いかほど菩提心をもおこせども、自力かなはず」

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