強ち(読み)アナガチ

デジタル大辞泉 「強ち」の意味・読み・例文・類語

あながち【強ち】

[副](あとに打消しの語を伴う)
断定しきれない気持ちを表す。必ずしも。一概に。「強ち(に)うそとは言いきれない」
強い否定の意を表す。決して。
「範頼、義経が申し状、―御許容あるべからず」〈平家・一〇〉
[形動ナリ]
強引なさま。無理やり。
父大臣おとどの―にしはべりしことなれば」〈大鏡・道長上〉
いちずなさま。ひたむき。
「などかく、この御学問の―ならん」〈少女
身勝手なさま。わがまま。
「おろかに過ぎにし方さへくやしうおぼさるるも―なり」〈和泉式部日記
[類語]必ずしもまんざら一概にさしてさしたるさほどさまでそれほどそんなそのようそうしたそういうさようさもさもさもそうしかあまり大してなかなか取り立てて別段さのみさしもこれほどどれほどいかほど何ほどそれくらいこれくらいこのくらいこればかり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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