妙円寺跡石塔群(読み)みようえんじあとせきとうぐん

日本歴史地名大系 「妙円寺跡石塔群」の解説

妙円寺跡石塔群
みようえんじあとせきとうぐん

[現在地名]宮崎市浮田

妙円寺は高蝉たかせび城跡に天保(一八三〇―四四)の頃まであったとされ、高蝉山と号し禅宗寺院であったという(日向地誌)跡地に建つ正徳三年(一七一三)の銘を有する三界万霊塔に「高蝉山妙円寺」と刻まれ、「高岡名勝志」「三国名勝図会」には浦之名うらのみよう(現高岡町)の法華宗本永ほんえい寺の末寺と記されており、「日向地誌」が禅宗寺院とするのは誤り。高蝉には妙円寺跡とされる地が三ヵ所ある。一ヵ所は文安六年(一四四九)九月二一日の日睿上人縁起(定善寺文書)に「石塚妙円寺」とみえる南北朝期の創建とされる寺院とみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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