妹許(読み)イモガリ

デジタル大辞泉 「妹許」の意味・読み・例文・類語

いも‐がり【許】

妻または恋しい女性のいる所へ。→がり
筑波嶺裾廻すそみ田居に秋田刈る―遣らむ黄葉もみち手折らな」〈・一七五八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「妹許」の意味・読み・例文・類語

いもら‐がり【妹許】

[1] 〘名〙 (「がり」は接尾語) 妻、恋人の住んでいる所(へ)。妹(いも)もと(へ)。
万葉(8C後)七・一一二一「妹等所(いもらがり)わが行く道のしのすすき我し通はば靡けしの原」
[2] 愛する人の所へいま来るの意で、「いまき(今来)」と同音地名「今木」にかかる。
※万葉(8C後)九・一七九五「妹等許(いもらがり)今木の嶺にしげり立つつままつの木は古人(ふるひと)見けむ」

いも‐がり【妹許】

〘名〙 (「がり」は接尾語) 妻、恋人の住んでいる所(へ)。妹(いも)のもと(へ)。いもらがり。
※万葉(8C後)九・一七五八「筑波嶺の裾廻(すそみ)田井に秋田刈る妹許(いもがり)(や)らむ黄葉(もみぢ)手折らな」

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