娑婆塞(読み)しゃばふさぎ

精選版 日本国語大辞典 「娑婆塞」の意味・読み・例文・類語

しゃば‐ふさぎ【娑婆塞】

  1. 〘 名詞 〙 なんの役にもたたないのに、いつまでも生きていること。生きていることが他人の邪魔になること。また、その人。ごくつぶし。しゃばっぷさぎ。しゃばふさげ。しゃばふたげ。
    1. [初出の実例]「シャバフサゲ、または、Xabafusagui(シャバフサギ)」(出典日葡辞書(1603‐04))
    2. 「月かくす雲や今宵の娑婆ふさぎ〈一滴〉」(出典:俳諧・崑山集(1651)一〇)
    3. 「俗に云ふ娑婆塞(シャバフサギ)邪魔者なれば」(出典:福翁百話(1897)〈福沢諭吉〉六七)

しゃば‐ふさげ【娑婆塞】

  1. 〘 名詞 〙しゃばふさぎ(娑婆塞)
    1. [初出の実例]「カヤウノ イタヅラモノヲ xabafusagueni(シャバフサゲニ) イケテ ヲイテ」(出典:天草本伊曾保(1593)蟹と蛇の事)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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