娘子軍(読み)ジョウシグン

デジタル大辞泉 「娘子軍」の意味・読み・例文・類語

じょうし‐ぐん〔ヂヤウシ‐〕【娘子軍】

中国、唐の平陽公王の率いた女性だけの軍隊の名から》
女性だけで組織した軍隊。
女性の一団
「今春も町内の―が、市庁へ押し寄せて」〈徳永太陽のない街

ろうし‐ぐん〔ラウシ‐〕【娘子軍】

じょうしぐん(娘子軍)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「娘子軍」の意味・読み・例文・類語

じょうし‐ぐん ヂャウシ‥【娘子軍】

〘名〙
① (中国、唐の平陽公主の率いた女性だけの軍隊の名から) 女性の率いる軍隊。また、女性だけで組織した軍隊。
※徂徠集(1735‐40)一五・峡中紀行「不知当時婦女弓鞋縁何得登也。豈世乱健婦皆娘子軍邪」 〔新唐書‐平陽公主〕
② 女性の一団。また、娼妓の群れ。
何処へ(1908)〈正宗白鳥〉一三「庭へ行って、娘子軍を襲はうぢゃありませんか」

ろうし‐ぐん ラウシ‥【娘子軍】

〘名〙 (「じょうしぐん(娘子軍)」の慣用読み)
婦人だけで組織した軍隊。また、婦人の一団を比喩的にいう。
※不如帰(1898‐99)〈徳富蘆花〉上「陸海軍一致したら、娘子軍(ラウシグン)百万ありと雖も恐るるに足らずだ」
軍人を肉体的に慰安するために、軍隊に付属して同行する一団の娼妓。転じて、海外に出稼ぎする娼婦グループをいった。〔訂正増補新らしい言葉字引(1919)〕

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