精選版 日本国語大辞典 「婁」の意味・読み・例文・類語 ろう【婁】 二十八宿の一つ。西方七宿の第二。牡羊座(おひつじざ)のβ(ベータ)星を含む鈍角三角形にあたる。婁宿(ろうしゅく)。たたらぼし。〔史記‐天官書〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「婁」の読み・字形・画数・意味 婁11画 [字音] ロウ・ル[字訓] むなしい・あらい[説文解字] [その他] [字形] 象形婦人の髪を高く巻きあげた形。高く重ねる、すかすなどの意がある。〔説文〕十二下に「なり。(くわん)に從ひ、中女に從ふ。婁のなり」(段注本)という。婁空とは髪を軽く巻き重ねて、透かしのある意であろう。目の明らかなことを離婁といい、まどの高く明るいことを麗(れいろう)という。すべて重層のものをいい、建物には樓(楼)、裾(すそ)の長い衣には「(ひ)く」という。〔詩、唐風、山有枢〕「子に衣裳るも 曳(ひ)かず婁(ひ)かず」とあるのはの意。糸には縷といい、婁は女の髪、これをうって乱すを「數數(さくさく)」という。〔伝〕に「一に曰く、婁務は愚なり」とあって畳韻の語であるが、用例をみない語である。[訓義]1. まきあげた髪、まげにからげた髪。2. すく、すきま、むなしい、あらい。3. 僂(ろう)と通じ、かがむ、まく。4. (ろう)と通じ、ひく、かかわる、つなぐ。5. おろか。6. (る)と通じ、しばしば。[古辞書の訓]〔字鏡集〕婁 ヒク[声系]〔説文〕に婁声として・數(数)・髏・簍・樓・瘻・僂・褸・・縷・鏤など二十二字を収める。多くはうち重なり、かがみ、すきまのあるものの意をもつ。婁の声義を承ける字である。[語系]婁・髏・簍・樓・僂・・鏤loは同声。みなすきまのあるような状態をいう。・漏loも同声。もれる意がある。幾筋にもなって流れる(流)liuもこの系統の語である。[熟語]婁曳▶・婁胸▶・婁絡▶・婁子▶・婁羅▶・婁婁▶[下接語]曳婁・巻婁・婁・離婁 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報