子浦村(読み)こうらむら

日本歴史地名大系 「子浦村」の解説

子浦村
こうらむら

[現在地名]南伊豆町子浦

妻良めら村の北、駿河湾に臨み妻良湊の北側に位置する。妻良からの道は険しく「妻良の七坂、子浦の八坂」といわれ、渡船で往来することも多かった(静岡県史)。江戸時代の初めは幕府領、安永六年(一七七七)相模小田原藩領となったが天明五年(一七八五)上知され、文化八年(一八一一)旗本河原林(瓦林)領となり幕末に至る(「韮山町史」など)。寛文一二年(一六七二)の高一五八石余(「伊豆国中高之寄」一橋大学文書)元禄郷帳では高一八一石余。御菜役永七〇文、ほかに薪十分一・舟役など(増訂豆州志稿)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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