宅神(読み)やかつかみ

精選版 日本国語大辞典 「宅神」の意味・読み・例文・類語

やか‐つ‐かみ【宅神】

〘名〙 (「つ」は「の」の意の古い格助詞) 家を守護する神。また、かまの神。やけのかみ。
※木工権頭為忠百首(1136頃)雑「山がつの垣ねにいはふやかつかみ卯の花咲ける岡にみゆるかと〈源仲正〉」

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普及版 字通 「宅神」の読み・字形・画数・意味

【宅神】たくしん

家の神。

字通「宅」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の宅神の言及

【移徙】より

…新屋に入れば火童は灯籠に点火し水童は御厨子所に入る。1153年(仁平3)平信範が新築の寝殿へ移ったとき陰陽師が随身宅鎮物具等を母屋の四隅に打ちつけ西嶽真人の符を天井に置いた記録もあるが,これはよく行われ,中国で西嶽華山の神を宅神とみたことによる。中国では地神である土公は四季七十二候にわたり変化するゆえ七十二候を星神と見立ててこれをまつり,護符や鎮瓶の形で呪物化し,新居の安全を祈ったのである。…

※「宅神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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