宇賀岳古墳(読み)うがだけこふん

日本歴史地名大系 「宇賀岳古墳」の解説

宇賀岳古墳
うがだけこふん

[現在地名]松橋町松橋 岩谷

松橋町の北、宇土うと市との境に位置する宇賀岳(岡岳、六五メートル)の南方頂上にある装飾古墳。古墳からの眺望はきわめて良く、とくに南側には不知火しらぬひ海・八代平野が広がる。県指定史跡。古墳の墳丘は古くから失われ、墳丘規模などは不明であるが、丘頂を利用した円墳であったと推測される。石室も破壊が著しいが、玄室は幅約一・九メートル、長さは約二メートルで、羨道部は破壊されている。玄室の側壁下部には巨石を立て、奥壁に沿って家形の石屋形を設け、天井石は巨石の一枚石で、上面は家形を呈し、下面はわずかに掘りくぼめている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android