宗教史(読み)シュウキョウシ

デジタル大辞泉 「宗教史」の意味・読み・例文・類語

しゅうきょう‐し〔シユウケウ‐〕【宗教史】

宗教現象の歴史的展開を研究する学問。各宗教の歴史を扱う特殊宗教史と、それらの相互連関から一般的因果律を求める一般宗教史とがある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「宗教史」の意味・読み・例文・類語

しゅうきょう‐し シュウケウ‥【宗教史】

〘名〙 宗教の生成・展開を歴史的に研究・叙述する学問。一九世紀ヨーロッパにおいて、目的論的な教会史救済史から独立して、まず宗教の発生的研究として成立人類における宗教の展開を包括的に把握する一般宗教史と、個々の成立宗教の歴史を解明する特殊宗教史に分かれる。方法上の区分としては歴史に現われた宗教的人格や宗教集団、教義祭祀などの客観的形式の研究、人類学的・民族学的・地理学的区別による場所的研究、特定の時期における時代的研究、価値の観点に立った研究、特性記述的研究などに分類される。
札幌(1908)〈石川啄木〉「今は忘れて読めなくなったといふ独逸文の宗教史」

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